このみちどのみち何の道?

のと鉄道の旅 のと鉄道能登線廃線跡!

 2012/11/05〜07、のと鉄道の旅のメインパート、廃線跡めぐり。
 息子のリクエストなのです。
 廃線跡が非常に追いかけやすく、廃線跡初心者にも安心です。
 廃線跡の記事のボリュームが多いため、別ページとして独立させました。
 のと鉄道の旅についてはコチラの記事をご覧ください。

 もともと、のと鉄道は、第三セクターとして発足当時は、七尾〜穴水〜輪島の七尾線および穴水〜蛸島の能登線で構成されていました。
 それが、七尾線穴水〜輪島間と能登線が廃止され、現在残っているのは七尾〜穴水間だけという状態なのです。


穴水

 現在営業中である七尾線の終着駅であり、のと鉄道の本社がある駅です。
 かつてはここから能登線が分岐していました。
 ここでは、その能登線の跡を辿って行きましょう。

中居 : 穴水より5.3km

 
 駅へのアプローチ。

  
 線路は撤去され、待合室だけが残っています。
 秋の日差しが寂し気です。

比良 : 穴水より7.6km

 
 比良(びら)駅へのアプローチ。

 
 2面2線の交換可能駅であり、その名残が見て取れます。

  
 やはり線路は撤去されていました。

鹿波 : 穴水より10.5km

 かつて秘境駅と言われていた駅です。
 今回、場所が分からず訪問出来ていません。

甲 : 穴水より14.3km

  
 かつての急行停車駅だけあって、立派な駅舎です。

 
 秋の夕暮れの中、ホームは寂れていました。

沖波 : 穴水より17.0km

 訪問せず。

前波 : 穴水より18.1km

 訪問せず。

古君 : 穴水より19.9km

 訪問せず。

鵜川 : 穴水より22.9km

  
 かつての急行停車駅であり、駅舎も駅前広場も立派です。

 
 すっかり日が暮れてしまいました。
 写真はかなり修整を入れていますが、お見苦しい点はご容赦を。

七見 : 穴水より24.1km

 
 七見(しちみ)駅は第三セクターに移行後に開業した駅との事です。
 待合室も小ぶりながら新しく綺麗ですよね。

  
 やはり線路は撤去されています。

矢波 : 穴水より25.6km

 訪問せず。

波並 : 穴水より27.8km

 訪問せず。
 このあたりは国道沿いの駅で、車を停められる場所も無さそうでしたので、スルーしてしまいました。
 車窓から見ることは出来たのですが。

藤波 : 穴水より30.0km

 訪問せず。

宇出津 : 穴水より32.7km

 
 宇出津(うしつ)駅は、かつてのと鉄道の本社があった場所です。
 もちろん、急行停車駅。
 現在でもこの地域の交通の要所である事には変わりがないようで、バスターミナルも大きく立派です。
 そのため、駐車がしづらく、写真を一枚だけ撮って退散しました。

羽根 : 穴水より35.3km

 訪問せず。

小浦 : 穴水より37.0km

 訪問せず。

縄文真脇 : 穴水より38.4km

 真脇遺跡、縄文真脇温泉の最寄り駅であり、かつての急行停車駅です。

 
 縄文真脇駅へのアプローチ。

 
 他の駅と似たような待合室が佇んでいます。

 
 廃線になっても、標語は撤去されず残ったままです。

 
 見晴らしは抜群。
 遠くに縄文真脇温泉が見えます。

九十九湾小木 : 穴水より40.4km

 
 かつての急行停車駅。
 サイトハウスを兼ねた洒落た駅舎も残っており、かつて中部の駅100選に選定されたそうです。

  
 その栄光も今は昔、今では寂れた姿となっています。

白丸 : 穴水より42.5km

 この駅も、かつては秘境駅と言われていました。
 やはりと言うか何と言うか、場所が分からず訪問していません。

九里川尻 : 穴水より44.4km

 この九里川尻(くりかわしり)駅は探すのに苦労しました。
 場所は必ずしも分かりにくくはないのですが、

 
 分かります?
 画面中央を拡大すると、
 
 あったー!
 植物に埋没してしまっています。
 では、行ってみましょうかね。
 
 植物に埋まる駐輪場。
 
 ……これ以上はムリです……。

松波 : 穴水より46.4km

  
 かつての急行停車駅。
 駅舎は整備され、資料館になっていました。
 残念ながら開館時間外だったのですが……。
 窓から見ると、U字工事さんのサインが。

  
 1面2線、側線1本あり。
 かつての重要な役割が偲ばれます。

恋路 : 穴水より48.2km

 恋路駅跡は、現在、能登線で恐らく最も訪問者が多い駅だと思います。

 
 そのロマンチックな駅名から、廃線になった今でも訪れるカップルは多いようです。
 かつては急行「のと恋路号」の停車駅でした。

 
 海岸には「幸せの鐘」が。

 
 遠景です。
 一段高い築堤の上にホームが見えます。
 「歓迎 恋路駅」の文字も。

 
 きれいに整備されています。
 レールは廃線後に一度撤去されたようですが、再度敷き直したようです。
 真新しいコールタールの匂いがします。

 
 レールはトンネルの入り口で途絶えていました。

 
 反対側もトンネル。
 トンネルに挟まれた築堤上の駅だったのですね。

 
 廃線後にもかかわらず、結構な頻度で駅ノートの記入が見られます。
 U字工事さんの書き込みも。

 
 駅からは海が一望できます。
 カップルの方々は是非、訪れてみてはいかがでしょうか。
 もちろん、廃線跡好きのお子様にもオススメです。

鵜島 : 穴水より49.0km

  
 築堤の上の駅。
 津波の際の避難場所にもなっているようです。

  
 レールは撤去され、草に埋もれていました。

南黒丸 : 穴水より50.1km

 
 未舗装の道を通って行くと、田んぼの真ん中に駅が現れます。
 ホームは自然に埋もれていました。

鵜飼 : 穴水より51.7km

 
 鵜飼駅はかつての急行停車駅。
 立派な駅舎で、駅前広場も広々としています。
 中部の駅100選に選定されていたそうです。

 
 駅舎の中は綺麗に整えられ、ゴミひとつ落ちていませんでした。
 地元の方々が綺麗にされているのでしょうかね。

 
 2面2線の立派な駅です。

    
 レールこそ撤去されているものの、痕跡も沢山残っていました。

 
 今となっては線路ではありませんが、立て札がそのまま残っていました。

上戸 : 穴水より54.4km

  
 能登線によくある、待合室のみの駅で、待合室の構造の他の駅に類似しています。

飯田 : 穴水より56.1km

 
 駅舎が残っています。
 この後、正院・蛸島と、似た構造の駅舎が続きます。

珠洲 : 穴水より57.4km

 
 珠洲(すず)駅は能登線の運行上の要となる駅で、側線や車庫もあったそうです。
 写真は跡地に作られた「道の駅すずなり」。
 整備が進み、かつての面影は全く残っていないようです。

  
 ホームもかなり手が加えられ、公園化しています。
 奥に見える信号機も飾りのようで、そもそも立っている場所からして本来の場所ではないようです。 

 
 反対側はレールが残されていました。
 レールの上を歩きながらStand By Meを歌うことが出来ます。

正院 : 穴水より59.0km

  
 駅舎が現存しています。 
 案内図もそのまま残ったままです。

   
 ホームは手入れされているようです。
 綺麗に整えられていました。

蛸島 : 穴水より61.0km

  
 能登線の終着駅、蛸島。
 駅舎・待合室・ホーム・レール、全て残っています。
 終着駅ですが、駅舎も小ぶり、ホームも1面1線です。
 運行上は2駅手前の珠洲が中心的な役割を担っていたようですね。

 
 蛸島駅手前300mのあたりに、NT100形が静態保存されています。
 この車両、能登線の最終列車である穴水発珠洲行きの4両編成のうち1両を蛸島行き回送列車として運行、そのままこの場所で野天留置したとの事です。
 野ざらしのため、傷みが見て取れます。


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