このみちどのみち何の道?
神岡鉄道廃線跡!
2017/05/03〜05、神岡鉄道[Wikipedia]神岡線[Wikipedia]を訪ねました。
かつて、神岡鉱山からの硫酸輸送などを行っていた第三セクター路線です。
2006年に廃止、その後、廃線跡を利用した町おこしで有名になった路線です。
1.神岡鉄道廃線跡めぐり!
奥飛騨温泉口駅跡
猪谷駅より19.9km、奥飛騨温泉口駅[Wikipedia]。
国鉄時代は神岡駅でした。
立派な駅舎は往時のままのようです。
出迎えてくれたトロッコ列車。
神岡鉄道で使っていたものと思いきや、立山砂防軌道[Wikipedia]で使っていたもののようです。
何故ここに?
観光地化した後に作られたらしい駅名標。
うっすらと控えめに「まぼろしの信飛鉄道」とあります。
日本アルプスを貫通する気だったなんて……何という浪漫だっ!
何故かホームの下には、かつて国道にあった案内標が。
後述の観光用軌道自転車「レールマウンテンバイク」の関係で、線路は今でも現役。
国鉄時代の駅名標も残っていました。
構内には、KM-100形気動車も動態保存されています。
桜の季節など、見事でしょうね。
今にも動き出しそうです、って、動態保存されているから、動くんですけどね。
そして、こちらが観光の目玉、軌道自転車「レールマウンテンバイク」。
神岡鉱山駅跡の折り返し地点まで、レールの上を電動アシスト自転車で走れちゃう!
先頭のカブは、スタッフの管理用かな?
ゴールデンウィークという事もあり、当然ながらレールマウンテンバイクは予約がいっぱいでしたが、次こそは!
神岡大橋駅跡
猪谷から19.1km、神岡大橋駅[Wikipedia]
第三セクター化の際に開業した駅です。
奥飛騨温泉口からは0.8km、飛騨神岡駅から1.0kmという近さですが、周囲に人家も多く、開業で利便性が大きく向上したのでしょうね。
オマケ。
バスの待合室?
「ベニテングタケ、5000kg」とあります。
なぜ、毒キノコ?
飛騨神岡駅跡
猪谷から18.1km、飛騨神岡駅[Wikipedia]。
国鉄時代は、飛騨船津駅でした。
写真の通り、エラいところにある駅です。
トンネルの間の高架上にホームが!
神岡鉱山前駅跡
猪谷から16.9km、神岡鉱山前駅[Wikipedia]。
国鉄時代は、神岡口駅。
レールマウンテンバイクの折り返し駅になっています。
国道41号と国道471号が分岐する場所、山側のコンクリートの壁に、唐突に駅に入口があります。
これも、エラい構造の駅です……。
残念ながら、入口はシャッターが閉まっていました。
漆山駅跡
猪谷から9.4km、漆山駅[Wikipedia]。
国鉄時代は、西漆山駅。
全長19.9kmの神岡鉄道にあって、隣の神岡鉱山前駅とは7.5kmも離れています。
国道から橋を渡ったところにあります。
神岡鉄道の廃駅の中では最も寂れていますね……。
それでも、レールはちゃんと残っています。
茂住駅跡
猪谷から5.2km、茂住駅[Wikipedia]。
国鉄時代の名称も同じです。
駅舎も1面2線のホームもしっかり残っていますね。
スーパーカミオカンデ最寄り駅です。
飛騨中山駅跡
猪谷から2.3km、飛騨中山駅[Wikipedia]。
国鉄時代の名称も同じです。
国道からは、この小道を通って駅に行く事になります。
かつては待合室があったそうですが……どこに?
猪谷駅
かつての神岡鉄道の起点、JR西日本・JR東海高山本線猪谷駅[Wikipedia]です。
これまでは全駅岐阜県でしたが、ここはもう富山県ですね。
特急停車駅だけあって、立派な駅です。
これまでの廃線跡とのコントラストが眩しい、特急「ひだ」。
2.オマケ1、神岡軌道
これまで神岡鉄道神岡線の跡を巡ってきましたが、実はそれよりも古い、神岡軌道[Wikipedia]という軌道がありました。
神岡鉄道開業とともに廃線となったこの軌道、いくつか痕跡も残っています。
たとえばこのトンネル。
既に埋まりかけているようですね……。
3.オマケ2、スーパーカミオカンデ
そして神岡と言えば、スーパーカミオカンデ[Wikipedia]!
学生時代に物理化学を先行していた自分にとっては、血湧き肉踊る場所です。
勿論、実物は見学できませんが、道の駅宙ドーム・神岡[Wikipedia]の展示が素晴らしい!
スーパーカミオカンデの内側のレプリカも良いですし、光電子倍増管の実物が置いてあったり、スーパーカミオカンデの観測データがリアルタイムでディスプレイに表示されたり……素晴らしい!
強いて希望を言うなれば、スーパーカミオカンデ関連のお土産がもっと充実していれば良かったんですけど……スーパーカミオカンデまんじゅうとか。
4.オマケ3
松本電鉄にも乗ったのですが、その途中の渚駅[Wikipedia]。
鉄道むすめの駅という事で、駅名標のデザインもマニアックです。
というか、この絵、アルピコ交通の女性職員が書いたものだったのですね……。
5.オマケ4
今回の旅で見かけた車両たち。
JR西日本。
富山地方鉄道。
6.という事で
廃線跡を魅力あふれる観光地に仕立て上げたアイディアに脱帽です!
あまりの人気に、今回はレールマウンテンバイクには乗れませんでしたが、いつかまたリベンジを!
そう思わせる、素敵な場所でした。
オススメです。
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