このみちどのみち何の道?

秩父鉄道武甲線廃線跡!

 2012/12/31、秩父鉄道武甲線廃線跡を見て参りました。
 なかなか良い廃線跡ですよ。 


1.秩父鉄道武甲線とは

 秩父鉄道武甲線は、かつて影森駅から秩父鉱業所を結んでいた貨物線です。
 影森駅から三峰口方面へ少し進んだ所から分岐していました。
 なお、影森駅からは、現在も現役で使用されている三輪線と呼ばれる構外側線が太平洋セメント三輪鉱業所へと繋がっています。
 三輪線もなかなかポイントが高いのですが、今回は廃線跡めぐりとして、武甲線をターゲットとしました。

2.影森駅付近

 
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 まずは影森駅と浦山口駅の間あたりの、秩父本線と武甲線の分岐箇所を見てみます。

  
 跨線橋から影森駅の方向を臨みました。
 この付近は築堤が3段になっており、左から秩父本線、武甲線廃線跡、三輪線となっています。
 武甲線廃線跡には、木造の架線柱が残っています。

  
 逆に、浦山口方面はこのような感じです。
 武甲線は秩父本線と高度差を広げつつ、森を抜けて先へ進みます。
 森の向こうは開けているような……。

 
 跨線橋の上から目を凝らすと……レールが残っていました!

 ちなみに、三輪線は、地図で太平洋セメントが見えると思いますが、そこに至る弧を描いた道路沿いを走っています。
 現役ですので、この地図でも、太平洋セメントあたりを拡大してみると、地図上に線路が表示されます。

3.更に秩父鉱業所方面へ

 
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 その先は、県道73号に付きつ離れつ廃線跡は続きます。
 上記の地図が絶好のビューポイントですね。

 
 まずはこのポイントから秩父鉱業所方面を探索してみます。
 すぐにこのように、枕木とレールが積まれていました。
 使用予定があるんですかね?

 
 このように見た目も明らかな廃線跡が続きますが、残念ながらこの先は立入禁止。
 気になります……。

 
 今度は逆方向、影森駅方面へ。
 こちらは遊歩道として整備されていました。
 お遍路さんが使うみたいですね。
 また、この付近には架線柱も残っていますが、これは古レールを再利用したもの。
 風情があります。
 写真だとよく分からないため、掲載はしていませんが……。

 
 遊歩道を暫し歩くと、このように開けた場所に辿り着きます。
 遥か向こうに跨線橋が……そう、あの跨線橋は、先ほど秩父本線と武甲線の分岐の写真を撮ったあの場所です。
 跨線橋から見えた開けた場所が、実は今居るこの場所なのでした。

 
 跨線橋の辺りはレールが残っていましたが、遊歩道には残っていませんでした。
 その境が、この開けた場所。
 レールがすっぱりと途切れています。
 影森側は何故撤去していないんでしょうかね?

 
 線路は開けた場所から森を通り、先ほどの跨線橋へと至ります。
 レールの間から竹が生えていたりします。
 これ以上進むのは無理そうです。

 
 県道沿いの秩父鉱業所。
 遠方に採石場がありますが、武甲線はあのあたりが終点だったようです。

 なお、例によって、航空写真で見ると、廃線跡がうっすらと分かりますので、見てみるのも良いですね。

4.おまけ

 
 子猿発見。
 秩父、凄ぇ。

 
 おまけその2。
 ここは三峰口駅の引上線の先です。
 写真奥が三峰口駅ですね。
 橋の上からよく見えますね。
 ここで引上線は終わり……ん?

 
 草に埋もれていますが、車止めの先もレールが続いています!
 かつて、この先の三峰口貯鉱所までレールが続いていたそうですね。
 かつては大滝までの普通鉄道免許も取得していたそうですので、この先もレールを延ばす目論見があったのでしょうね。

5.ということで

 レールや遺構も残っており、線路跡も分かりやすく、なかなか良い廃線跡なのでした。
 廃線好きの皆様、是非いかがですか?


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