このみちどのみち何の道?
語彙を増やそう!
いきなり地味な話題からスタートです……。
往々にして、語彙を増やすには地道で辛い勉強が必要ですからね……。
世の中では、中学校程度の単語を知っていれば何とかなるとか、これさえ抑えればTOEICで高得点とか、そういう甘い言葉があります。
いや、そんな甘くは無いでしょう、と思うのです。
結局、最終的にモノを言うのは地道に増やした語彙数ではないでしょうか。
一般的に、文章の意味を理解するには、その文章に登場する単語の95%〜98%を理解できている必要があると言われています。
1ページあたり250語のペーパーバックであれば、知らない単語が5〜12語程度存在しても、内容を理解できる事になります。
人間は文章の前後から意味を推定することができるからであり、また、TOEIC
900の人の語彙数がネイティブの小学校中学年程度であるのに仕事が出来ている理由もここにあります。
我々は小学生よりも人生経験を積んでいる分、文章の前後から意味を推測することができるからです。
日本語でも、知らない単語があっても文章の意味は推測できますものね。
一方で、その推測の根拠となる前後の文章の中に知らない単語が出てきている場合は、推測の精度が格段に下がってしまいます。
同様に、もし一文の中に複数の知らない単語が出てきていた場合、あるいは推測の根拠となる前後の文章の中に知らない単語が複数出てくる場合は、この推測は困難になります。
結局は、地道に語数を増やすしか無いのだと思います。
私は、iKnow![公式HP]というアプリで語彙を増やしています。
覚えるまでは高頻度でその単語が登場し、覚えるに従い登場頻度が下がり、忘れたころにまた登場する、というように、人間の記憶と忘却の仕組みを上手く使っているようです。
また、1回5分程度からの学習ですので、隙間時間を使って学習することができます。
どんなに忙しい人でも、5分だったら隙間ありますよね……電車やバスの待ち時間ですとか。
これは多分なのですが、週に1日だけ、2時間勉強するよりも、毎日10分勉強するほうが効果は出るのではないかな、と感じています。
また、iKnowでは単語とともに音声付きの例文が出るのですが、私はこの例文をナレーションと同時に口に出して(外出先ではボソボソとですが)発音しています。
今にして思えば、実はこれが有効だったのではないかと思っています。
シャドーイングという勉強方法のようですね。
また、TOEICは、出題される文章のジャンルが極端に偏っていると思います。
ビジネス・ニュース・天気予報・広告・日常会話・交通案内、等々です。
科学・政治・経済等の話題は、ほとんど出題されません。
ですので、TOEICだけをターゲットにするのであれば、TOEICの出題傾向に絞った単語帳も有効だと思います。
このような単語帳はたくさん出版されていますよね、それぞれのレベルに合わせて選択すると良いと思います。
語彙数だけは、隙間時間を使ってコツコツ増やしていくしか無いと思います。
そして、ここが最も挫折しやすいところなのだと思います。